毛根の切断率が高い危険な自毛植毛方法@手術で失敗しないために
アメリカのような自毛植毛の先進国では、各クリニックの技術が高いレベルで均一化される傾向にありますので、採用している手術方式と同じです。具体的な手法で言うと次のページで紹介した『FUT法』というタイプの切るタイプの手術方式を約9割のクリニックで採用しています。
■参考記事
1.【2014年・最新版】自毛植毛の各手法のメリット・デメリットまとめ
2.自毛植毛のFUT法とは【よくわかるメリットとデメリット】
一方、日本では自毛植毛自体を取り扱っているクリニックがまだ少なく、採用している手法も各病院によって違います。そのため、各病院で技術レベルにかなりの差があるんですね。また、アメリカやカナダでは法律で副作用が危険という理由で禁止されている『人工毛植毛』を実施しているクリニックもあります。
『でも、別に手術方式がクリニックによってバラバラだったとしても、仕上がりに大して差は無いんじゃないの?』
決してそんなことはありません。自毛植毛は手術の流れは大きく分けて、『ドナーの採取』、『株分け』、『植え込み』の3つのステップに分類できますが、手法が違う場合は『ドナーの採取』の段階でかなり差が出てしまうんですね。
ドナーの採取とは、植毛するための毛を後頭部から切り取る(くり抜く)作業なのですが、採取手法によりドナーの毛根を切断する確率にはっきりとした違いが出ます。
なお、毛根が切断された毛をいくら植えても生着することはありません。ですから、限りあるドナーを無駄にしないためには、毛根の切断率が低い手法を採用しているクリニックを選ぶことが重要なわけです。
そこで、以下では切らないタイプ(メスを使わない)、切るタイプ(メスを使う)の手術のそれぞれについて、ドナーを無駄にしないための手術方式を紹介させて頂きます。これから、自毛植毛を検討している方は、よろしければチェックしてみてください。
ドナーの生存率が高い推奨できる手術方式

切らない手術
メスを使わない切らない手術でしたら、ドナーの採取にアルタス(ARTAS)を活用しているクリニックでの手術をお勧めです。海外の比較試験のですが、手作業とアルタスとでドナーの切断率が次のようになりましたからね。- アルタス 7.7%
- アメリカの平均的な医師 23%
上記の比較から、ざっと約3倍の差が出ていることが分かります。手作業だとパンチと呼ばれる器具でくり抜いていきますので、どうしても切断率する確率が上がってしまうんですね。
そのため、ドナーを無駄にぜずに切らない手術を受けるのでしたら、アルタスを完備しているクリニックを選ぶことをお勧めします。なお、アルタスを活用した手術は日本国内では、湘南美容外科クリニックで受けることが可能です。
湘南美容外科の評価と特徴【自毛植毛クリニック徹底レビュー】
切る手術の場合
一方、切る手術(FUT法)の場合は、ドナーの採取にどのようなブレードを活用しているかが重要になってきます。今では使っているクリニックは少ないですが、『マルチブレードナイフ』と呼ばれる、複数の刃が重なっているタイプのメスを活用している病院は避けるのが無難です。FUT法での手術を受けようと考えている方は、カウンセリングの段階でお医者に対して、『シンプルブレードナイフ』を使うのか、それとも『マルチブレードナイフ』を使うのかをしっかりと確認するようにしましょう。
もし、マルチブレードを使うと言われたら、そのクリニックで手術を受けることはお勧めしません。
以上がドナーの採取時に毛根切断率が低い手術方式となります。
これから、自毛植毛を受けようと考えている方は、限りあるドナーを無駄にしないためにも、紹介した手術方式を採用しているクリニックを選ぶようにしてくださいね。