人工毛植毛は毎年メンテ費用が必要@デメリットは副作用だけじゃない
アメリカでは法律で禁止されている人工毛植毛では、日本では多くのクリニックでその手術を受けることが可能です。また、日本では『植毛』という単語を聞くと、ほとんどの方が自毛を植えるタイプの方式ではなく、ナイロンやポリエステル製の髪を植える人工毛植毛をイメージされるはずです。
しかし、残念ながら人工毛植毛はデメリットの大きい治療法と言えます。そして、そのデメリットの1つが、副作用の高さです。冒頭で、アメリカでは禁止されている手術を書きましたが、そのような処置を下されたのは手術後に頭皮の状態が悪化する方がすごくたくさんいたからです。
具体的な症状を言うと、頭皮が熱を持った状態になり、膿みが出てくるような状態です。中には、その症状がひどくなり、感染症を引き起こす方もいます。もちろん、頭皮がそのような状態になってしまっては、植えた髪だけでなく元々あった自毛の抜け毛にもつながるので、推奨できるような治療方法ではありません。
そのため人工毛植毛を取り組んでいた多くの方が、副作用を出たことが原因で植毛した全ての毛を抜き、その後に自毛植毛でのやり直し手術を受けています。なお、人工植毛の危険性については、次の記事でも詳しく解説していますので、そちらもよろしければご覧になってください。
植毛をすると頭皮が炎症や化膿を起こす?【人工毛の危険性】
また、それ以外にも人工毛植毛には大きなデメリットがあります。それはトータル費用がとてつもなく高額になることです。その点について、以下で詳しく解説させて頂きます。
半年に1度は手術をしなくてはいけない

人工毛は自分の毛ではありませんので、いくら頭皮に植えても生着することはありません。つまり、植えた毛は1年以内にそのほとんどが抜けてしまうんですね。
そのため、濃さとボリュームをキープするためには、半年に1度のメンテナンスのための植え直しの手術の必要となります。ちなみにニドーシステムクリニックで手術を受けると、2000本の植毛で52万円の料金がかかります。つまり、半年に1回手術を受けるとすれば、1年あたり約100万円がかかるわけです。
もし、あなたが30歳から70歳までの40年間植え続けるとすれば4,000万円が必要となります。都心でなければ、マンションや一戸建ての家が十分買えるほどの高価な金額です。
たとえ、1回のあたりの手術費用が数十万円と安くても、一生で考えると莫大な金額になりますので、その点をしっかりと理解しておいてくださいね。
なお、自毛植毛の場合は植えた毛の約95%が生着しますので(FUT法の場合)、メンテナンス手術の必要はありません。ですから、植毛での薄毛改善を考えている方は、自毛植毛での手術をお勧めします。自毛植毛に取り組んでいる各クリニックの評価は次の記事でご覧いただくことが可能です。
各自毛植毛クリニックの評価まとめ【結局おすすめはどの病院なの?】