自毛植毛をすると薄毛が進行しやすくなるって本当?【手術前の疑問】
自毛植毛は入院の必要なく、外科手術の中では簡単に受けられる手術です。手軽さで言えば、包茎手術と同じくらいでしょうか?包茎手術のように、幹部を毎日消毒したり包帯を変える必要がありませんので、それよりも簡単な手術だと考えることできます。
しかし、外科手術である以上は頭皮にメスを入れる入れますので、色々な心配をされる方もいらっしゃいます。そして、その1つが植毛をしたことが原因で薄毛がさらに進行したりしないのか?という点だと思います。
いくら、自毛植毛で髪を植えたとしても、それが原因で薄毛が進行したり、他の部分の抜け毛が増えては意味がありませんので、そのような心配をされるのはごく自然のことです。では、そのようなことが本当に起こり得るのでしょうか?
植毛するのはAGAで抜けにくい髪

自毛植毛とは、ナイロンやポリエステルのような人工の髪では無く、自分の後頭部や側頭部に生えている髪を、薄くなっている部分に分配する手法のことを言います。つまり、植える毛は自分のものなんですね。
そして、その植える毛である後頭部や側頭部の髪には、ある特徴があります。それは、AGAが原因で抜けにくいということです。薄毛が進行して、生え際と頭頂部が禿げている方を想像してほしいのですが、その方達も後頭部や側頭部の髪は残っていますよね?
その理由が、先ほどお伝えしたように、後頭部の髪はAGAの影響の受けないからです。そして、その髪を移植して前頭部に植えれば、元にあった場所の性質を引き継ぐため、移植した場所でも髪は抜けくくになります※。
※1 この作用のことをドミードミナントと呼びます。自毛植毛はそれを上手く利用した手術方式です。
つまり、植毛した髪は抜けるどころから、今まであった髪よりも抜けにくいと言えます。では、植えた場所の周囲にある元々あった髪はどうなのでしょうか?
実は周囲の髪については、抜け毛が起こる人もいらっしゃいます。そして、周囲の髪が抜ける現象のことを『ショックロス』と呼びます。しかし、ショックロスで抜けた髪は永久に生えてこないわけではありません。あくまでも一時的に抜けている状態ですので、3ヶ月から4ヶ月ほどすれば、ほとんどの髪はヘアサイクル通りに生えてきます※2。
※2 ショックロスについての詳細は次の記事で解説中です。さらに詳しく知りたい方は、お手数ですがそちらをご覧ください。
自毛植毛の副作用ショックロスとは【原因と予防方法】
なお、ショックロスは通常手術の1ヵ月から2ヶ月起こりますが、それが起こる確率は20%程度と言われていますので、ほとんど人には起こりません。また、先ほど書いたように抜けた髪のほとんどが再び生えてきますので、心配をする必要は無いでしょう。