自毛植毛でカツラと同じ毛量まで回復させることは可能か?
自毛植毛をしようと考えている方の中には、現在カツラを着用している方はたくさんいらっしゃいます。日本のカツラ人口は100万人以上と言われていますので、それは特に不思議なことはありません。
ただ、カツラを着用している人の場合、次の2つのことが気になって、自毛植毛手術を受けることをできるのか?と悩むことが多いようです。
カツラ着用中の方が気になる2つの疑問
- 1.手術後にはいつからカツラを装着できるのか?
- 2.手術をすればカツラと同じ状態まで回復させることかが可能か?
なお、それら2つの疑問の内、1つ目について次の記事で詳しく解説したように、1週間もすれば着用することが可能です。
自毛植毛の手術直後にカツラをつけることは可能?
実際、会社員の方の場合は長期連休の初日に手術を受ければ、次に出勤するときには、カツラを着用できるでしょう。実際、ゴールデンウィークやお盆休みに手術を受けられる方は多いですからね。
では、2つ目の疑問についての回答は、「可能」か「不可能」かどちらなのでしょうか?以下にその点について、詳しく解説させて頂きます。現在カツラを利用中で自毛植毛を検討している方は、ぜひご参考にしてください。
自毛植毛をできる本数には限界がある

先ほどの問いに対する答えですが、今あなたが利用しているカツラにもよりますが、自毛植毛だけでそれと全く同じ状態までに回復させることは、正直難しいと言えます。
なぜなら、自毛植毛というのは、なくなった髪を甦らせるような魔法のようなものでは無く、後頭部や側頭部にある髪を薄くなった生え際や頭頂部へ移植させる手術だからです。
そのため、植え付けられる本数には限界があります。一般的な日本人の頭皮の硬さの場合、後頭部や側頭部から採取できる毛の本数は12,000本程度ですので、植毛できる本数はそれだけです。もちろん、頭皮の硬さや後頭部の髪の密度には個人差はありますので、全員がその本数というわけではありません。
しかし、それが3万本や5万本に変化することは有りえませんので、移植できる本数は12,000本程度と考えておくべきでしょう。ですから、カツラをかぶった状態まで戻そうと考えているのでしたら、手術は再検討をするべきだと思います。
「でも、カツラをかぶってた人がそれだけを植えても、満足することはできないんじゃないの?それだけの本数だったら、手術をする意味もなさそうな気がするんだけど」
たしかに、日本人の髪の本数はおよそ10万本と言われていますので、それと比べると少ない数値です。ですが、自毛植毛の場合は、好きな場所に対して『髪の向き』と『濃さ』を調節して植えることができる大きなメリットがあります。そのため、たとえ植える本数が少なくても、濃く見えるようにすること可能なんですね。
ですから、薄毛が進行した方が、2000株(約4000本)程度の手術をしても、見た目がフサフサになった印象を与えることができるケースが多いわけです。
実際、次のページでは『湘南美容外科クリニック』で手術を受けた方の症例写真をご覧いただけますが、少ない本数の植え付けでもボリュームが大きくアップしていることや、地肌が目立たなくなっていることが分かります。
湘南美容外科クリニックでの薄毛治療の症例写真はこちら
たしかに、髪の本数はカツラと同じ程度まですることは難しいかもしれません。しかし、見た目の濃さについてはカツラをはずせる状態にアップさせることも可能です。何より植えるのは自分の髪ですから、カツラのような違和感を感じることはほとんどありませんよ。