ARTAS(アルタス)植毛は失敗の可能性が高い?【手作業との比較】
私たちの住んでいる日本は、アメリカのような植毛先進国と比較すると、最先端の植毛法を受けることができるクリニックが少なく、植毛にかかる費用も信じられないくらい高いと言われ続けてきました。
次の記事で紹介したように、いまだに頭皮の化膿や感染症を引き起こす可能性のある、人工毛を使った植毛をいまだに行っているクリニックが残っているくらいですからね。アメリカでは、人工毛植毛は法律で禁止されるくらいに、危険とみなされている手術です。
植毛をすると頭皮が炎症や化膿を起こす?【人工毛の危険性】
しかし、最近は植毛後進国と言われていた日本の状況も少しずつ変わりつつあります。欧米と比較して、法外に高いと言われていた手術料金も、1本あたり320円という水準のクリニックも登場しているくらいです。欧米の相場が、1本250円とされていますので、かなり近い値段と設定と言えるでしょう。
なお、植毛手術と日本と欧米との料金比較については、次の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はそちらをご覧になってください。
日本の自毛植毛手術の値段が高いって本当・ウソ?【アメリカとの比較】
さらに料金の改善だけでなく、技術レベルも上がってきており、近頃はARTAS(アルタス)と呼ばれる植毛ロボットを活用した手術を受けることができるようになっています。
「でも、ロボットに植毛をしてもらうなんて、失敗する可能性が高そうで、すごく不安に感じます。その点は問題ないのでしょうか?」
たしかに、植え付けの作業をロボット化してしまうと、見た目や密度の面で手作業よりも劣るケースも出てくるでしょう。私の知る限り現在のところ、植え付け作業と人間よりも、自然に高密度で行えるロボットが開発されていませんからね。
しかし、ドナー(植え付ける髪)を採取する作業について、植毛ロボットはかなりのレベルにまで達しています。そして、先ほど紹介したアルタスというロボットは、そのドナーの採取だけを行うんですね。つまり、植え付けの作業は人間の手で行うことになります。
ですから、アルタスを使ったからと言って、植え付け作業で失敗する確率が上がることはありません。そこは、手作業ですから、人間が行う手術と同じです。では、採取する工程をロボット化することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
それは、毛根の切断率が手作業で行うことに比べて極端に下がることです。以下にアルタスを活用した場合と、平均レベルのアメリカ人医師がFUE法で、ドナーを採取したときの毛根切断率を掲載していますので、そちらをご覧ください。
- ARTAS system 7.7%
- アメリカの平均的な医師 23%
データを見ると、手作業で行う方がアルタスをよりもドナーを切断する確率が高くなっていることが分かります。当然ですが、植毛をするドナーの毛根を切断しては、髪を無駄死にさせることになるので、できるだけその確率は下げるべきと言えます。
つまり、アルタスは手作業よりも毛根切断率が下がっているため、失敗の可能性が低い低い優秀な手法です。
ただし、アルタスにもデメリットはあります。それは、設備を完備しているクリニックが現時点では、少ないという点です。設備費用が高額な上に、メンテナンスも必要なため、小さな病院ではなかなか設置することができませんからね。
なお、現時点でアルタスを活用した手術が設置されているクリニックは次の通りです。
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