人工毛植毛をした後に自毛植毛の手術はできる?【注意点の解説】
植毛先進国のアメリカやヨーロッパでは、『植毛』という言葉を聞くと、ほとんどの方が自分の後頭部や側頭部の髪を、薄くなっている部分に移植する自毛植毛をイメージされます。
一方、日本の場合はそのようなイメージをされる方はほとんどいません。多くの方は『植毛』と聞くと、ポリエステルやナイロン製の人工毛を植える方法を思い浮かべるはずです※。
※ アメリカでは副作用の危険性が高いことから、人工毛を植える植毛手術は法律で禁止されています。なお、日本では今のところ、禁止はされていません。
実際、日本では過去に薄毛で悩む多くの方が人工毛の手術を受けてきました。しかし、人工毛植毛を受けた方は、頭皮に化膿や炎症を起こしていることが多く、頭皮の状態は悪化しています。中には、人工毛なんて植毛するんじゃなかったと悩んでいる人も少なくありません。
なお、人工毛植毛の危険性については、次の記事で詳しく解説していますので、そちらをご参考にしてください。
植毛をすると頭皮が炎症や化膿を起こす?【人工毛の危険性】
そして、人工毛植毛の最大の欠点は、ヘアボリュームのある状態を継続するためには、半年に1回程度は髪を植えなおさなくてはいけないことです。ですが、頭皮に炎症や化膿を起こした状態では植毛をすることなんて、できる訳がありませんよね?
そのような事態になったときに、多くの方が『なんで、人工毛植毛手術なんて受けてしまったんだ、自毛植毛手術を知っていたら、最初からそっちを受けていたのに・・・』と後悔をされるそうです。
でも、そこで諦める必要なんてありません。なぜなら、人工毛植毛手術を受けた後でも、自毛植毛の手術を受けることができるからです。
人工植毛後に自毛植毛手術を受ける場合の注意点
先ほど、人工毛植毛手術をした後でも、自毛植毛を受けることができるとお伝えしましたが、その場合には、注意点があります。それは、人工毛をすべて抜き去ることが重要ということです。「一度、抜いた髪を抜くなんてもったいない!なんとか毛を抜かずに対処する方法はありませんか?」と考える方もいるでしょう。しかし、人工植毛を植えて可能や炎症が進んでいる状態のまま手術をしては、化膿が進み感染症を引き起こす可能性があるため、とても危険です。
ですから、人工毛は一度きれいに抜き去って、抗生物質を飲んで頭皮の症状が治まってから、手術は進めるべきと言えます。頭皮状態が回復するまでには、1ヵ月程度はかかるでしょう。
たしかに、すぐにでも治療をしたい気持ちは分かりますし、薄毛の状態でいることはとてもつらいと思います。しかし、治療をしない限り、頭皮状態はどんどん悪化していきますし、半年ごとに人工毛を植え続ける『負のスパイラル』からは抜け出すことはできません。
ですから、ここ1ヵ月の見た目だけを考えるのではなく、5年後、10年後に後悔しないために選択をするようにしてくださいね。