自毛植毛は手作業とロボットのどちらがお勧め?【比較してみた】
男性型脱毛症法の治療方法として、多くの悩める人に人気となっているのが、自分の後頭部や側頭部の髪を、生え際や頭頂部へ移植する『自毛植毛』です。
現在は昔とは違い、詐欺まがいのひどい育毛剤ばかりではなく、ミノキシジル(商品名:ロゲイン、リアップX5)やフィナステリド(商品名:プロペシアやエフペシア)のような効果を期待できる育毛剤が販売されています。しかし、それらの育毛剤だけでは、満足のいくボリュームを獲得できる方もたくさんいらっしゃいます。
いくら効果があると言っても、育毛剤だけを使う薄毛が進行した状態から、フサフサまで戻すというのは正直、困難ですからね。そして、そのように育毛剤だけでは効果が出ない人が多いからこそ、冒頭で書いたように自毛植毛が人気となっています。
なお、AGA治療の先進国アメリカの2010年のデータによると、アメリカだけでも10万人以上の方が植毛手術を受けているくらいです。おそらく今後日本国内でも、植毛を受ける方はどんどん増えてくるでしょう。
そして、自毛植毛の技術はここ10年近くで大きく進歩しており、最近では作業の一部をロボットで行う『ロボット植毛』も登場しています。その植毛ロボットの中でも、実績面で評価できるのが症例数の多い『ARATS(アルタス)』と呼ばれるロボットです
では、そのARTASを活用した植毛と手作業で行う植毛とでは、どちらがより高く評価できるのでしょうか?
その点について、当サイトで考察した結果を以下に紹介させて頂きます。植毛方法をどうするかについて、悩んでいる方はぜひ、ご参考にしてください。
自毛植毛の各手法におけるドナーの生存率

自毛植毛の場合、その作業は大きく分けて『ドナー(植える髪)の採取』と『ドナーの植え付け』の2つとなります。なお、植毛ロボットARTASが行うのは、それらの内で『ドナーの採取』の部分だけです。つまり、植え付けは人間が手作業で行うことになります。
ですから、ARTASと人間の作業で差がつくのは後頭部から自毛を採取する作業だけなんですね。つまり、採取する髪の毛根を切断せずに、どれだけのドナーを生かすことができるかで、手作業とロボットのどちらが優秀かを判断することができます。そして、それぞれ手法におけるドナーの生存率が次のような結果となりました。
■自毛植毛の各手法におけるドナーの生存率の参考値
- FUT法(手作業・切る手術)・・・約95%
- ARTAS(ロボット・切らない手術)・・・約92%
- FUE法(手作業・切らない手術)・・・約85%
結果がご覧いただけるように、最も生存率が高いのはメスを使うタイプのFUT法の手術です。ですから、少しでもドナーを無駄にしたくないというかは『FUT法』を選ぶべきと言えるでしょう。数パーセントの差は少ないと感じるかもしれませんが、2000本ほどの植毛する場合は、3%の差でも60本もの差になりますから、バカにはできない数字です。
ただし、切らない手術じゃないと嫌な方の場合は、手作業のFUE法ではなくARTASを選ぶべきです。手作業の場合は毛根切断率が高すぎて、多くのドナーを無駄にするこになりますからね。15%の髪を無駄にするような手法を当サイトでは
以上まとめると、メスを使っても良いから、できるだけドナーを無駄にしたくないという方は『FUT法』(手作業の切る手術)を、メスを使う手術は絶対にイヤだという方は『ARTAS』(ロボットを活用した切らない手術)を選ぶのが良いでしょう。
なお、『ARTAS』を活用した手術は湘南美容外科クリニックで、『FUT法』を活用した手術は紀尾井町クリニック、湘南美容外科クリニックなどで受けることが可能です。
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