自毛植毛のFUE法とは【切らない手術のメリットとデメリット】
自毛植毛のひとことに言っても、その方法は1つだけではありません。アメリカのほとんどクリニックで採用されている『FUT法』に加えて、メスを使わない『FUE法』のような手法もあります。
それらの内で、本ページではメスを使わない『FUE法』の特徴、メリット・デメリットに加え、この手術での植毛をおすすめする人、しない人を紹介させて頂きます。これから、自毛植毛を受けようと考えている方にとっては、参考になる内容ですので、ぜひご覧になってみてくださいね。
なお、メスを使う髪を切り取るタイプ植毛術である『FUT法』の詳細については、次のページで詳細な解説をしていますので、そちらをご参照頂ければ幸いです。
⇒ 自毛植毛のFUT法とは【よくわかるメリットとデメリット】
FUE法の特徴
FUTの特徴はなんと言っても、移植する髪(ドナー)である後頭部や側頭部の髪を採取するときに、メスを使わないことです。そのため切らない手術を望んでいる患者さんや、頭皮の皮膚が張っているため、髪をメスで切り取ることが難しい方でも受けることができる植毛法となっています。では、メスを使わずにどのようにして髪を採取するのかというと、『パンチ』と呼ばれる器具を使い、毛根をくり抜いていくんですね。くり抜いた箇所は術後も縫ったりはせずに、自然に傷がふさがるのを待つことになります。
ここまでを読んでくださった人の中には、「メスを使わないし、髪を採取した箇所を縫う必要ないし、メリットの大きい魅力的な手術方法だ」と感じるのですが、実はデメリットも大きい手法です。
そのデメリットとは、毛を採取した場所には米粒状の傷が残ってしまうことです。植毛後に髪を伸ばすという方には問題ありませんが、髪を短くすると傷跡が目立つため、坊主頭やベリーショートのヘアスタイルをするのが難しくなります。
また、髪を採取する際にパンチを使い盲目的にくり抜いていくことから、採取した髪の毛根部を傷つけるドナーロスという現象も頻繁に起こるんですね。
当然ですが、ドナーロスとなった髪は植えても生着する可能性がほぼゼロですので、大切な髪を無駄にしやすい方法となります。そのような理由から、大量の髪を植毛したい方には決してお勧めできる方法ではありません。
以上のような特徴から、植える本数が少ない方や、眉毛やまつげの植毛を考えている方には、メスを使わずに手軽にできるため、そのような人にお勧めできる手法と言えます。

なお、植毛本数あたりの手術時間がFUT法よりも長時間になるケースが多いため、料金についてはFUT法より場合がほとんどです。
デメリットとおすすめしない人
デメリット
- 植毛本数あたりの手術料金が高い
- 髪を採取した箇所に米粒上の傷ができる
- 盲目的に髪を採取するため、ドナーロスが起こりやすい
おすすめしない人
- ドナーロスを極力減らしたい人
- 自毛植毛の手術費用を抑えたい人
- 植毛後に髪をベリーショートにしたい人
メリットとおすすめする人
メリット
- メスを使わない
- 髪を採取した箇所を針で縫わない
- 皮膚が張っている人でも自毛植毛ができる
おすすめする人
- メスを使わない植毛をしたい人
- まゆ毛植毛ような植える本数が少ない人
- 頭皮に張りがあり、皮膚を切り取って髪を採取できない人
以上が自毛植毛『FUE法』の特徴とメリット・デメリットとなります。
FUE法は採取する髪の毛根部を傷つける可能性が高いというデメリットもありますが、頭皮を切らずに施術することができるメリットもある手法です。
ですから、植えたい髪の本数が数百本のように少ない人の場合は、手軽にできるためお勧めできる手術方法と言えるでしょう。女性のまつ毛植毛や、ピンポイントの植毛では、FUE法を選ばれる人が多いです。
なお、FUE法を受けられるクリニックとしては、『紀尾井町クリニック』や『アイランドタワークリニック』があります。どちらも無料カウンセリングが可能ですので、興味のある方は一度相談をされてみてください。
※ 紀尾井町クリニックとアイランドタワークリニックの特徴やメリット、デメリットは次ページでご覧頂けます。
アイランドタワークリニックの評価と特徴【自毛植毛をマジメに採点】
紀尾井町クリニックの評価と特徴【自毛植毛専門の実力は?】
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