FUT法とFUE法とではどちらが優れた植毛法か?【比較してみた】
当サイトでは、これまでに『FUT法』、『FUE法』、『単一植毛法』、『フラップ法』などのさまざまな自毛植毛法を紹介してきました。それらの方法の中で、現在のところ推奨できる手法は、『FUT法』と『FUE法』の2つの手法となります。
なお、日本国内で広くおこなわれている『単一植毛法』は、植えつけた髪の生着率が70%と低いことから、残念ながらお勧めできる手法ではありません(FUT法の場合は、生着率は約95%です)。
実際、単一植毛法を採用している国は日本と韓国くらいで、自毛植毛先進国のアメリカでそのような手法を採用しているクリニックはほとんど無いです。
では、冒頭でおすすめできると紹介した『FUT法』と『FUE法』それらの2つの手法では、どちらの方がより優れた手法なのでしょうか?こちらのページでは、それぞれの手法の特徴を比較しながら、その点について考察をさせて頂きます。AGA対策のために自毛植毛を検討している方は、ぜひご参考にしてください。
FUT法とFUE法との比較

自毛植毛のFUT法とFUE法との2つの違いは、移植する髪(ドナー)の採取の方法です。FUT法の場合、後頭部の髪をメスで切り取るため、その部分を縫合することが必要なってきます。そのため、メスを使ったり、縫うのが絶対に嫌だという方にはお勧めできない手法です。
一方、FUE法はドナーとなる髪を採取する際に、パンチと呼ばれるくり抜き用の器具を活用します。そのパンチを使って、1ミリ程度の穴をあけて、毛を採取していきますので、メスで切ることも縫う必要もありません。
- FUT法・・・メスで切る手術
- FUE法・・・メスを使わない切らない手術
ここまでを読んだ段階ではおそらくほとんどの方が、メスも針も使わないFUE法の方が優れた手法に感じるでしょうし、どちらか1つを選ぶならFUE法を選ばれると思います。しかし、FUE法には大きなデメリットがあります。
そのデメリットは、パンチでくり抜く際に採取する髪の毛根を傷つけてしまう可能性がとても高いことです。つまり、FUT法と比較して、貴重なドナーを無駄にしてしまう可能性の大きい手術方式となります。
ですから、1000グラフト(2000本以上)の植毛する際には、無駄にする髪が多すぎるため、残念ながらあまりお勧めすることはできません。ただし、メスを使わずに手軽にできるということを考えると、まゆ毛やまつ毛のような小さいスペースにプチ植毛には適している手法です。
それに、メスを使うタイプのFUT法の場合は、ドナーと株分けと植え付けのどちらもを手作業で行うため、定着率が95%と高いという大きなメリットがあります。いくら、髪を植えても、それがしっかりと定着しなければ、意味がありませんので、その点が優れているFUT法はメリットの大きい手法です。
また、FUT法で縫合する際も、最近では傷跡を目立たなくするためのトリコフィティック縫合法を採用するクリニックもありますので、そのようなところで植毛手術を受ければ、FUT法もデメリットも解消されるでしょう※1。
※1 『湘南美容外科クリニック』や『紀尾井町クリニック』には、トリコフィティック縫合法ができる先生がいらっしゃいます。
以上をまとめると、まゆ毛のような小さいスペース植毛ならFUE法が向いており、生え際や頭頂部のような広い場所への植毛にはFUT方が適していると言えます。ですから、AGA対策として植毛をする場合は、FUT法の方が優れているというのが当サイトとしても結論です。
なお、お医者さんの技量や設備の違いから、クリニック毎にできる自毛植毛法は異なります。ですから、植毛を受ける際には、あなたが望む方式で手術をできるクリニックを選ぶようにしてくださいね。
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