自毛植毛法を先進国はどこなの?【日本かアメリカか】
医療の分野では、日本は海外諸国と比べて進んだ技術の治療法を採用していることが多いため、自毛植毛の手術においても日本がアメリカや欧米と比べて、進んでいると考えている方が少なくありません。
そのため、どのようなクリニックで手術を受けても、レベルの高い治療を受けることができると考えて、特に何も考えずに、ご自身が住んでいる場所の近くにある病院で自毛植毛を受けられる方もいらっしゃるようです。
しかし、残念ながら日本は植毛手術に関しては、アメリカと比較して遅れていると言わざるを得ません。植毛の分野では後進国と言える国です。
その証拠に、アメリカやカナダでは副作用の危険があることや、術後にトラブルを起こすケースが多発したために法律で禁止となった人工毛での植毛法が、日本では平気で行われています。
それに、たとえ法律で許可をされていたとしても、いくら髪を植えても半年間から1年に1回の植え直しのメンテナンスが必要な上に、頭皮の化膿やただれを引き起こしやすい人工毛植毛なんて、アメリカでは誰もやりたがらないはずです。
また、アメリカでは自毛植毛の手術は、ほとんどクリニックでFUT法と呼ばれる『濃さ』、『生え際の自然さ』、『生着率の高さ』を実現できる手法を採用しています。しかし、日本国内ではいまだに多くのクリニックで、生着率の低い『単一植毛法』が採用されていますので、クリニック選びにも注意が必要です。
ですから、「自分の家から、一番近くにあるあのクリニックで手術を受けよう」なんて決め方で、クリニックを選ばないようにしてくださいね。
では、どうして日本とアメリカで植毛のレベルにそのような差ができたのでしょうか?
その理由は、それぞれの国の植毛法に関する取り組み方が異なったからと推測ができます。日本の多くのクリニックでは、植える髪をより細かくした方が、生着する髪の本数も増えるだろうと考え、1本ずつ髪を植え付ける単一植毛法に取り組みました。
一方、アメリカの多くのクリニックは、毛だけでなくその周囲の毛包単位で植え付けた方が、生着率は高くなるという考えから、毛包単位(フォリキュラーユニット)で植毛するFUT方法をメインに取り組んだんですね。
その結果、日本で広まった単一植毛法では生着率が70%ほどしか得られませんでしたが、FUT法の場合は95%という高い生着率を得ることできました。生着率が高いということは、濃い髪を得るためにはとても重要なことですので、そちらの方が優れた植毛法と言えるでしょう。
そのような理由から、日本国内でも少しずつですが、単一植毛法を取りやめてFUT法を採用するクリニックが増えていきます。患者さんのメリットを考えると、そちらの方が明らかに良い選択肢ですからね。
あなたも植毛手術を受けられる場合は、そのクリニックの採用している方法が本当に信用できるものなのかをしっかりと判断した上で、治療を受けるようにしましょう。最近は無料カウンセリングを実施しているクリニックもありますので、自分が納得できるまで、複数のクリニックで相談をしてみるもの賢い選択ですよ。
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