自毛植毛の単一植毛法とは【よく分かるデメリットとメリット】
自毛植毛とひとことに言っても、そのやり方にはいくつかの方法があり、当サイトでもこれまでに『FUT法』、『FUE法』、『フラップ法』など手術方式について、その特徴とメリット・デメリットと紹介させて頂きました※。
※ FUT法、FUE法、フラップ法の詳細については、次の記事で解説していますので、それらの方法で自毛植毛を検討している方はご覧になってみてください。
1.自毛植毛のフラップ法とは【メリットとデメリット】
2.自毛植毛のFUT法とは【よくわかるメリットとデメリット】
3.自毛植毛のFUE法とは【切らない手術のメリットとデメリット】
そして、本記事では自毛植毛の方式の中でも、日本国内で古くから行われてる『単一植毛法』について、特徴、メリット、デメリットを解説します。
単一植毛法の特徴
多くの方が『植毛』と聞くと、髪を1本1本植え付けていくイメージをされるかと思います。その理由は、今回紹介する『単一植毛法』が1990年代から日本国内で広く行われていたからでしょう。単一植毛法とはその名前の通り、後頭部や側頭部から採取した髪を、Choi式と呼ばれる針を使って、1本ずつ押し出して植えていく方法です。ちなみにこの針の値段が高額ため、手術料金も高くなる傾向にあります。
また、1本ずつ髪を植えていくということをお伝えすると、「丁寧に作業をするんだから、植えた髪の生着率は良いんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、残念ながらそうとは言い切れません。
というのは、髪は1つの毛穴から1本ずつ生えているわけではなく、2本や3本ずつ生えており、その毛穴単位で植毛をする方が植毛後の生着率が高まるとされているからです。そのような理由から、植毛先進国のアメリカでは、毛穴単位で髪を移植していく「FUT法」が主流になっています。
参考情報としてお伝えしておくと、アメリカで単一植毛法を採用しているクリニックはほとんどありません。
また、単一植毛法は植毛をする際に使う、Choi式針の構造上、植え込む髪の長さが短くなり、手術後にシャンプーをすると抜けやすいという危険性もあります。そのため、FUT法と比較して術後のケアも繊細にならなくてはいけないんですね。
以上のように、メリットはそれほどなく、デメリットが目立つ手法であり、現在ではFUT法のような生着率の高い手法が開発されているため、単一植毛法は当サイトとしてはお勧めできない手法となります。
デメリットとおすすめしない人
デメリット
- 毛穴毎に移植しないため、生着率が低い
- 施術に使う植毛用の張りが高額なため、手術料金が高い
- 植え込む長さが短いため、術後のすぐのシャンプーで抜けやすい
おすすめしない人
- 自毛植毛で薄毛を改善したい人全員※
※1本ずつ植える単一植毛は、当サイトではお勧めできない手法です
メリットとおすすめする人
メリット
- 1本ずつ植えるため、髪の向きを調整しやすい
おすすめする人
- 当サイトではおすすめできない手法です
以上が単一植毛法の特徴となります。
FUT法やFUE法が広まる前の1990年代の頃から日本では広く行われいた手術方法ですが、他に優れた方式が開発された現在では、残念ながらお勧めできるポイントはありませんでした。

もし、クリニックで相談したときに、1本ずつ毛を植える『単一植毛法』を勧められたときには、施術を受けるクリニックの変更を視野に入れた上で、もう一度を検討をされることをお勧めします。
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