自毛植毛のフラップ法とは【メリットとデメリット】
自分の後頭部や側頭部の髪を植える自毛植毛ですが、その手法は1つだけではありません。植毛先進国アメリカで主流となっている『FUT法』や、メスを使わずに手術をできる『FUE法』などさまざまな手法があります※。
※FUT法とFUE法の詳細については、次の記事で解説していますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
1.自毛植毛のFUT法とは【よくわかるメリットとデメリット】
2.自毛植毛のFUE法とは【切らない手術のメリットとデメリット】
それらの自毛植毛の内で、こちらのページではフラップ法(頭皮弁移植法)について、その特徴、メリット・デメリットを紹介させて頂きます。
なお今回解説するフラップ法は、移植した髪が全て壊死する可能性がある方式のため、当サイト『自毛植毛がよくわかる研究室』としては、お勧めすることはできない手法です。しかし、いまだに実施をしているクリニックはありますので、予備知識として、ぜひ知っておいて欲しい内容となります。
もし、お医者さんからフラップ法を勧められた場合には、本記事で解説する内容をしっかりと理解した上で、手術を受けるかどうかの判断をされてくてださい。
フラップ法の特徴
フラップ法とは、後頭部や側頭部にある髪の3つの辺を切り離し、残り1辺をぐるっと回転させて、前頭部の薄毛となっている部分に移動させて、その部分の頭皮と縫い合わせる方法です。皮膚ごと髪をまとめて移動させるため、短時間の手術で密度の高い髪を移動させることが出来るのが、この方式のメリットとなります。
しかし、全ての髪をまとめて皮膚ごと移動させるため、移植した髪に上手く血液が流れなければ、移植した髪がすべて抜け落ちてしまう可能性があるんですね。しかも、髪が抜けて落ちてしまうと、その部分には大きな手術跡だけが残ることになってしまいます。
また、フラップ法では植え付ける髪の向きを調整することができないため、もともと前頭部にあった髪と植毛する髪の向きがあわないため、見た目がかなり不自然になるという欠点もあります。
植毛が失敗しても単純に禿げるだけではなく、傷跡も残ってしまう手法のため、冒頭でも書いたように当サイトでは決してお勧めできない方法です。フラップ法で自毛植毛を受けようと考えている人は、本当にその方式で良いのか再考するようにしましょう。
デメリットとおすすめしない人
デメリット
- 植えた髪が全て抜ける可能性がある
- 植毛した髪の向きを調整できないため、見た目が不自然になる
- 失敗をすると髪が抜けるだけでなく、移植した皮膚ごと壊死する
おすすめしない人
- 自毛植毛で薄毛を改善したい人全員※
※フラップ法は、当サイトとしてはお勧めできない手法となります。
メリットとおすすめする人
メリット
- 手術時間が短くて済む
おすすめする人
- 当サイトではおすすめできない手法です
以上がフラップ法の特徴とメリット・デメリットの紹介となります。
FUT法のような『見た目の自然さ』、『髪の濃さ』、『生着率の高さ』を実現できる手法がある今では、移植した髪が全て壊死する可能性があるフラップ法は、当サイトとしては全くお勧めできない手法です。

また、最近は、切り取る皮膚(フラップ)を細くする改良型のフラップ法の改良手法をありますが、結局皮膚ごと回転させて、移植することには変わりませんので、失敗すれば傷跡が残るのは同じです。
ですから、もし、あなたが植毛を受けようとするクリニックでフラップ法を勧められたときには、本当にそのクリニックで手術を受けるべきなのか、十分に検討を重ねるようにしてくださいね。
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