ミノキシジルを使い続けると効かなくなるって本当?【育毛都市伝説】
『髪を生やす薬を発明すれば、ノーベル賞を貰える』、30年近く前はそのようなことが、普通に世間話の話題になっていました。そのくらい、薄毛の状態から髪を生やすのは難しいと、考えられていたんですね。中には絶対に不可能だとおっしゃる専門家の方もいましたから。
私の父親も若い頃から薄毛で悩んでいましたが、『毛生え薬なら、いくら出してでも買いたい!』とよく話をしていました。そして、若ハゲで悩んでいた多くの男性が、父と同じように考えていたと思います。
しかし、1996年にアメリカでミノキシジル(商品名:ロゲイン)が発売されたことにより、薄毛治療に流れは大きく変わりました。それまで、育毛剤や発毛剤として販売されていた効果が疑わしい商品とは違い、ミノキシジルは臨床試験でもその効果が分かったんですね。
そして、その後日本国内でもミノキシジルがリアップという商品名で発売されて、爆発的なヒットとなりました。また、今現在でもミノキシジルはアメリカのFDAが唯一育毛剤として認定している製品です。ですが、そのミノキシジルに関して、次のようなウワサをよく耳にするようになりました。
「ミノキシジルを使い続けると、成分に対して耐性が出来るから、効果が無くなるって聞いたんだけど・・・」
たしかに、それが本当だとしたら、使うことをためらってしまいますよね?ですが、それは事実なのでしょうか?それとも都市伝説のたぐいなのでしょうか?以下にその点について解説をします。
ミノキシジルの耐性についての報告は無し

私自身、日本毛髪科学協会に所属していることもあり、育毛・発毛関連の論文には目を通している方だと自負しています。しかし、ミノキシジルを使い続けると耐性ができるという趣旨の論文を、これまでに読んだことがありません。
また、論文意外にも専門書に目を通していますが、そのような記述を知りませんので、おそらく耐性ができることは無いと思います。発売前に行われた臨床試験の結果でもそのような報告は無いです。
そもそも、ミノキシジル効果は一時的なものですので、継続的に使わなければ効果を持続させることができません。ですから、効果を維持したいのでしたら、使い続けなくてはいけないんですね。
そのため、耐性から出来るかもしれないという理由で使用をやめてしまうなんて、それこそ本末転倒と言えます。本当にミノキシジルで発毛をさせたいのでしたら、しっかりと継続して使い続けるようにしましょう。
なお、ミノキシジルが配合されている育毛剤は、大正製薬のリアップだけではありません。ロゲイン、カークランド、NR-07などさまざな製品がありますし、中にはミノキシジル濃度がリアップx5の3倍以上配合されている、ポラリス社のNR-09やNR-10のような商品もあります。
ミノキシジル配合の育毛剤の一覧については、次のページでまとめていますので、興味のある方はぜひご覧になってください。
リアップ以外にもこんなにある【ミノキシジル配合育毛剤まとめ】
また、一生ミノキシジルを使い続けるのは嫌だという方には、自毛植毛手術での薄毛改善をお勧めします。手術費用は数十万円しますが、トータルのコストで考えれば育毛剤を使い続けるよりも、コストダウンになるケースがほとんどですからね。
ただし、自毛植毛はクリニックにより受けられる手術のレベルに大きな差があるため、成功をさせるためにはクリニック選びがとても重要となります。
なお、当サイトでも次の記事で各クリニックの評価を紹介していますので、興味のある方はそちらをご覧頂ければ幸いです。
各自毛植毛クリニックの評価まとめ【結局おすすめはどの病院なの?】